宅食サービス紹介サイトを制作中に「ユニバーサルデザインフード」(UDF)という概念を知る機会を得ました。
「ユニバーサルデザインフード」は、年齢や障がいのあるなしにかかわらず、普段の食事から介護食まで、できるだけ多くの人が利用できるように考えられた「みんなにやさしい食品」のことです。
噛む力や飲み込む力が弱い人でも、ユニバーサルデザインフードなら、おいしくて簡単に食べやすくなります。
UDFのロゴとパッケージ
ユニバーサルデザインフードのロゴマーク
ユニバーサルデザインフードに必ずついているロゴマークです。↓

このマークは日本介護食品協議会が定めた規格に適合した商品だけにつけられているマークです。
ユニバーサルデザインフードの4つの区分
「ユニバーサルデザインフード」は食べる人のことを考慮し、「食べやすさ」の目安となる4つの食べやすさ(4区分)が選べます。
「かむ力の目安」と「飲みこむ力の目安」を参考に、食べる人に合う食品を選ぶとよいでしょう。

ユニバーサルデザインフードのパッケージ
「ユニバーサルデザインフード」の商品パッケージには、「ユニバーサルデザインフード」マークと一緒に、「かたさ」や「とろみ具合」の段階に応じた4つの「区分」も表示されています。

パーケージは開きやすくなるような工夫もされていて、誰でも迷わずに開け口を見つけることができます。

とろみ調整食品とは?
「とろみ調整食品」は、食べ物や飲み物に加えて混ぜるだけで、ちょうどいい「とろみ」をかんたんにつけられる食品のこと。
「とろみ」をつけると、食べ物や飲み物が口の中でまとまりやすくなり、やさしくゆっくりと喉へ流れますよね。
ユニバーサルデザインフードの「とろみ調整食品」には次のマークがついています。

とろみの目安については、平成23年に日本介護食品協議会が「とろみ調整食品のとろみ表現に関する自主基準」として下記の統一表示方法に指定しました。

UDFマーク付きの宅食弁当
宅食弁当の「やわらか食」や「ムース」の中には、ユニバーサルデザインフードのロゴマークがついている商品もあります。
たとえばタイヘイの「ソフト御膳(ムース)」は、「舌でつぶせる」区分のユニバーサルデザインフード認定商品です。
ユニバーサルデザインフードを上手に取り入れよう
固くて噛みづらかったり、飲み込みづらい食事は、心と身体の痛みとストレスになります。
本来食べることは楽しいひと時でありたいし、健康的な食事を摂りたいものです。
ユニバーサルデザインフードは、歯や身体の調子にかかわらず、食べたい時にたべたい物をおいしく食べるための規格です。
食事の際に気になることがあれば、いつもの食卓に「ユニバーサルデザインフード」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
思いのほか食べやすく、消化もよく、何より食べる楽しみが増えるかもしれません。
宅食サービス以外に、お買い物をするスーパーやドラッグストアでもこのマーク↓を見つけてみてください。その商品はユニバーサルデザインフードです。
